Ichmy's VirtualPC

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NetBSDで遊ぼうのこーな

0.目次

1.このこーなーの概要

2.NetBSD とは

3.NetBSD のUEFIインストール

4.デスクトップで遊ぶには

5.日本語で遊ぶには

6.各ガジェットでのNetBSDについて


1.このこーなーの概要

2024年3月28日にNetBSDのVer 10がリリースされました。

これを記念し、各種仮想化ソフト上で NetBSD10 のインストール記事を書こうと思います。

いまのところ筆者の環境でのNetBSD の確認状況は

仮想化ソフト Addin 状況
Win
母艦
VirtualBox × GuestAdditionsは未対応だが他問題なし
Vmware マウス不調、継続調査します
クライアントHyper-V × 第2世代ではXorg時マウス不調
第1世代では統合環境ないものの他問題なし
QEMU 起動に失敗
Mac
母艦
Parallels
VMware fusion
UTM

2.NetBSD とは

NetBSD は、かつてカリフォルニア大学バークレー校で開発されていたBSD の子孫となるOSのひとつです

本項執筆時点での最新版は 10.0 で、インストールCDはここから日本のミラーを探して入手して下さい。


3.NetBSD のUEFIインストール

NetBSD8.1 以前では、UEFIへのインストールにおいては、ブートローダーを手動でインストール

する必要がありました。8.1以前の人は以下を参照ください

9.0以降の方はインストーラが自動でしてくれますので(8)まで読み飛ばしてください

元ネタは公式Wiki

(0) 仮想マシンの作成

 今回は、仮想マシン作成時に、RAM 8GB、HD 32GBで作成した例題とします

 各自お好みで変更してかまいませんが、その際は後のパーティションサイズを変更してください

 UEFIのマシンの作成方法は各仮想化ソフトを参照。特にVmwareは注意

 クライアントHyper-V の方は、通常のネットワークアダプタは削除、レガシーネットワークアダプタにして下さい。

(1) まずはUEFIからインストーラDVDを起動

 インストール時の使用言語の設定、キーボード種類の設定までは通常なのですが

(2) インストーラから、シェルプロンプトへ抜ける

 次に通常「a Install NetBSD to hard disk」を選ぶところで、「x Exit Install System」を選んで

 シェルに抜けます

(3) ディスクのパーティション切り

 念のために、パーティションデータをすべて破壊します。

 # gpt destroy wd0 

 このディスクにはGPT無いよってエラーが出たら正解です。次にパーティション切り

 # gpt create wd0
 # gpt add -a 2m -l "EFI system" -t efi -s 128m wd0
 # gpt add -a 2m -l NetBSD -t ffs -s 21g wd0
 # gpt add -a 2m -l swap -t swap wd0

 ここでは3つのパーティションを切っています。サイズ等お好みで修正してください

  (a) EFI パーティション 128MB

  (b) Netbsd root パーティション 21GB

  (c) Netbsd swap パーティション 残り8GB

 以下のように結果を確認してください

 # dkctl wd0 listwedges
 /dev/rwd0: 3 wedges:
 dk0: EFI system, 262144 blocks at 4096, type: msdos
 dk1: NetBSD, 33030192 blocks at 266240, type: ffs
 dk2: swap, 22798336 blocks at 44306432, type: swap

(4) フォーマットと、EFIパーティション作成

 # newfs_msdos /dev/rdk0
 # mount -t msdos /dev/dk0 /mnt
 # mkdir -p /mnt/EFI/boot
 # cp /usr/mdec/*.efi /mnt/EFI/boot
 # umount /mnt
 # newfs -O 2 dk1 

(5) シェルプロンプトを抜け、インストーラーに戻る

 Ctrl-D をおすか、exitコマンドで抜けます

(6) インストーラーを進める

 インストール時の使用言語、キーボード種類を設定し、 「a Install NetBSD to hard disk」を選ぶ

 パーティション切ってもいいか?と聞かれるが、「b: Yes」を選択

(7) インストール先の選択

 インストール先を選ぶ画面になる。通常は「a: wd0」と選ぶところだが、

 「b: NetBSD (dk1@wd0)」を選ぶ。次の画面で念を押されるが、もう1回Yes

 さらに、既にswapあるみたいだがいいか?と聞かれるがYes

(8) インストールを進める

 ここから先は、以前までのインストールと同様に進めてください

 インストールするdistributionは、「a:Full instration」を勧めます。大した量じゃないので

(9) インストール後の設定画面にて

  「Enable installation of binary packages」を有効にしてください、

 設定が終わったら、シャットダウンし、DVDの設定を除去し、再度立ち上げ

(10) 再起動に成功したら、パッケージを最新にします。

 # pkgin update
 # pkgin upgrade

4.デスクトップで遊ぶには

(1) Xwindow を走らすには

 vmware/virtualbox/Hyper-V では、何もしなくても、$ startx で twm が立ち上がります。

(2) デスクトップ環境の導入

この状態では使いづらいので、 本家マニュアルを参考に デスクトップ環境 ( Xfce ) を入れます。

① 設定に失敗してハングする恐れがあるので、上記3(1)でsshd をONしていない人は/etc/rc.conf に以下

  追記して再起動、sshd でリモートログインできる様にしてください

 sshd=YES

② パッケージを最新にしたのち、xfce4のパッケージを入れます

 # pkgin install xfce4 fam

③ 各デーモン起動ファイルを作成

 # cp /usr/pkg/share/examples/rc.d/famd /etc/rc.d
 # cp /usr/pkg/share/examples/rc.d/dbus /etc/rc.d 

④ /etc/rc.conf に各デーモン起動指示の行を追加してください

 rpcbind=YES
 famd=YES
 dbus=YES

⑤ 各デーモンを起動してください

 # /etc/rc.d/rpcbind start
 # /etc/rc.d/famd start
 # /etc/rc.d/dbus start

⑥ X設定ファイルを作成してください

 まず、ひな形のファイルを自分のホームディレクトリにコピーしてきて

 $ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc

 後ろの2行、uxterm と ctwm の行を消し、替りに、xfce4-session と書いてください

 $ startx で、xfce4 が起動するようになります


5.日本語で遊ぶには

(1) 日本語フォントを適当に導入

筆者は以下導入しましたが、お好みで

 # pkgin install ipafont ipaexfont ja-sazanami-ttf vlgothic-ttf

(2) ブラウザを導入し、日本語化

① とりあえずfirefoxと、そのランゲージパックを導入

 # pkgin install firefox firefox-l10n

6.各ガジェットでのNetBSDについて

本サイトのガジェットで遊ぼうのこーなーでは、各種ガジェットでもNetBSDを動作させています

こちらも、よければ遊びに来てください

(1) aarch64(64bit版)対応各ボード

 ① NetBSD10 で遊ぼう(RasPi編)

 ② NetBSD 9.3 で遊ぼう(Pine64編)

 ③ NetBSD 10.0 で遊ぼう(RockPro64編)

(2) armv7(32bit版)対応各ボード

 ④ NetBSD 10.0 で遊ぼう(Odroid編)

 ⑤ NetBSD 10.0 で遊ぼう(BBB編)

 ⑥ NetBSD で遊ぼう(Cubieboard編)


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