クライアントHyper-Vで遊ぼうのこーなー
0.目次
4.Unix系 各OSへの統合サービス のインストール方法について
1.このこーなーの概要
このこーなーでは Win11上のクライアントHyper-V でいろいろなOSを立ち上げるためのTipsを紹介する予定ですが工事中。
いまのところ筆者の クライアントHyper-V で動作確認したOSは
系列 | OS | 第2世代対応 | Addin | 状況 |
---|---|---|---|---|
新Win系 | Windows11 (Windows11開発環境) |
〇 | 拡張 セッション モード |
問題なし 統合サービスが最初から入っています |
Windows10(評価版) | ||||
旧Win系 | Windows7 | × | × | ※1 |
WindowsXP | 統合環境の対象から外れました | |||
Windows2000 | 辛うじて起動するも、SP4当てられない | |||
Windows98 | SEはCD起動インストール時にEMMエラー SEと無印をFD起動でもセットアップファイル(.CAB)破損エラー |
|||
Windows95 | 下記日本語DOSだとメモリ不足でsetup.exeが動かない 日本語ドライバ外してもセットアップファイル(.CAB)破損エラー |
|||
Windows3.1 | 下記日本語DOSからスタートしてインストールすると GUIがでてからしばらくして入力を受け付けず固まる |
|||
日本語MSDOS6.2V | EMM386.exe がエラー、外すと起動するが コンベンショナルメモリが圧倒的に不足する |
|||
Unix系 | Ubuntu 24.04LTS | ○ | ○ | ※1 |
Debian 12 bookworm | ||||
Fedora 40 | ||||
Rocky Linux 9.3 | ||||
MIRACLE LINUX 9.2 | ||||
open SUSE Leap 15.5 | ||||
Manjaro | ||||
FreeBSD 14.1R | ||||
Oracle Solaris 11.4 | × | 第2世代時は起動に失敗 | ||
Android 4.4 | 統合環境未対応、ネットはレガシーに切替要 | |||
NetBSD 10.0 | 第2世代時はXorg時マウスがうまく動かない 第1世代は統合環境無いが他問題無し |
|||
Android KitKat | ネットアダプタは通常のものを使用 |
(※1) クライアント Hyper-V では Remote-FX 機能が無いので、音はならず、USBもコピペも
不可。非ネット共有ホルダもなし、これでは、サーバー用仮想化ならともかく、
クライアント用としては非常に厳しいが、「それは仕様です」。
上記の問題点は「拡張セッション・モード」で解決されますがですが、対象ゲストOS が
Windows 11/10/8.1およびWindows Server 2012 R2のみ
Ubuntuでも対応するらしいのですが、筆者環境で未検証
(※2) クライアント Hyper-V では 古いWindows系が不調だが、サポートOSじゃないので
「それは仕様です」
出自がサーバー用だからやむを得ないが、VirtualPC の代替としてはいかがなものか
2.クライアントHyper-V について
(1) クライアントHyper-V とは
このこーなーでは Hyper-V製品のうち、Windows11 上のクライアントHyper-V に ついて報告
します。 このバージョンは、XPモード の代替としてWindowsに添付されているもので、各種Linux
にも対応しています。
(2) Win11上Hyper-V のWin8からの改善点について
Win8.1のクライアントHyper-V からは、「拡張セッション・モード」が追加され 上記コピペや
USBの問題が解消されています。
ただし、対象ゲストOSは、Windows 11/10/8.1およびWindows Server 2012 R2のみ
(3) クライアントHyper-V に各種OSを入れる際の注意点
① WindowsServerに付属されているバージョンとは異なり、機能が制約
Remote-FX 機能が無いので、音はならず、USBもコピペも不可。
非ネット共有ホルダ機能も無いので、ゲストOSへのデータ受け渡しは工夫要
② VMwareや、VirtualBOXと共存が難しい
Hyper-Vは名前のとうりハイパーバイザー型の仮想化です。Hyper-V 機能が有効だと、ホスト
OS自体も、Hyper-V配下で動くことになります。このため他の仮想化が入り込む余地が
少なくなり、共存困難。
Hyper-Vを一旦止めて他の仮想化ソフトを動かすには、コマンドプロンプトを管理者として実行させ、
(Hyper-Vを止めるには)
C:¥> bcdedit /set hypervisorlaunchtype off
(Hyper-Vを再度動かすには)
C:¥> bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto
それぞれ実施後、再起動必要
③ ネットワークドライバが特殊
パフォーマンスを上げるため、ドライバが通常のものと異なり、OS初期状態では認識NGが多い。
インストール時には、設定でレガシーネットワークアダプタを繋いでおきます。
統合サービス導入後に通常のネットワークアダプタに変更します
(4) 第2世代(UEFI)とセキュアブート
なお、OSが対応していればUEFIディスクにしてテストします。 セキュアブートはオフにします
(5) Debian でインストール後再起動で、画面が表示されない対策
Debian 10.7 でWayland関連と思われるトラブルが発生します
公式なXorgへの切り戻し方がよくわからなかったのですが、
WindowマネジャーをLXDEにしたイメージを使ってインストールするとXorgで動きます。それだと問題なく動きました
(6) 以前のVerのCentOS(8.0-1905) でインストール後再起動で、画面が表示されない対策
以前のVerのCentOS 8.0-1905 でも表示トラブルが発生しました(上記トラブルとの関連は不明)
RHEL 8 Hyper-V Quick Installによると、ソフトを選択する際に「サーバーGUI」を選んではダメで、「Workstation」を選べとのこと
3.Windows2000 のインストールについて
Windows2000 をHyper-V上で走らすと、インストールCDから起動後にハングしますが、 Windows2000 は
サポートOSじゃないので「それは仕様です」。
(1) とりあえずの立ち上げ方。
それはともかく、scriptkidie 様ブログscriptkidieの日記 によると
インストールCD起動直後に、SCSI ドライバの読み込み受付のあたりで「F5」を押下し、コンピュータタイプをマニュアルで選択する画面にて「Standard PC」を選ぶとよいとのこと
その結果、ACPIを外すことになるので、シャットダウン時に勝手には電源落ちず、手動で止めます。
ただし、SP4を当てるとすぐに不安定となり、何かの拍子にブルーバックに落ちる。統合環境もWin2kには対応していない。
4.Unix系 各OSへの統合サービス のインストール方法について
Unix系 各OSへの統合サービスのインストールはちょっと面倒なので、自分用にメモをまとめます
(0) 各OSに共通する基本的流れ
① とりあえず、レガシーネットワークアダプタを用いてネットに接続。
② 各OSのパッケージを更新しておきます。その際、カーネル更新される場合があるので再起動します。
③ 以下に示す各OSごとの手順で統合サービスをインストール
④ レガシーネットワークアダプタを外し、通常のネットワークアダプタを接続
(1) Debian 11 bullseye / (2) open SUSE Leap 15.5 / (3) Ubuntu 24.04LTS / (4) Fedora40/ (5) Rocky Linux 9.3/ (6) MIRACLE LINUX 9.2/ (7) Manjaro
最初から統合環境入ってます。普通にインストールするだけです。
(8) FreeBSD 14.1R
最初から統合環境入ります。( BSD Integration Services)
14.1Rではネットワークは最初から通常のものでOK。hn0で認識です
Xorgにてマウスが使えない問題は14.1Rでは解消しました
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