FreeBSDで遊ぼうのこーな
0.目次
3.FreeBSD12.1RにおけるX.Orgの設定について
1.このこーなーの概要
2020年10月27日にFreeBSDの新Ver 12.2Rがリリースされました。
これを記念し、各種仮想化ソフト上で FreeBSD12.2R のインストール記事を書こうと思います。
いまのところ筆者の環境でのFreeBSD の確認状況は
仮想化ソフト | Addin | 状況 |
---|---|---|
Vmware | ○ | 非ネット共有フォルダOSが未対応 筆者の環境でUEFIでのDVDからbootに失敗 |
VirtualBOX | ||
Hyper-V | ||
QEMU | × | 基本動作に問題なし、USBパススルーは未成功 |
2.FreeBSD とは
(0)はじめに
FreeBSD は、かつてカリフォルニア大学バークレー校で開発されていたBSD の子孫となるOSのひとつです
本項執筆時点での最新版は 12.2R で、インストールCDはここから入手できます
(1) インストール確認の概況
仮想環境でのFreeBSDですが、VirtualPCで 8.1R 以降のバージョンが動作しないもの、他はOS単体は問題なく立ち上がります。
サーバーとして使うには以上で話が終わりなのですが、デスクトップ環境で 遊ぶためには、
どの仮想化ソフトも X.Org に少しコツが要りますので、後ほど説明します
(2) ARM版もあります
ちなみに、FreeBSD on ARM版で遊びたい方はこちら のページも見てください。 カーネルビルドとか、portsとかの話題が参考になるかも??
3.FreeBSD12.2R におけるX.Orgの設定について
仮想化ソフトの問題ではありませんが、X.Orgが7.7 になり、 FreeBSD7.1以前 ( X.Org 7.3以前 )のやり方では動きません。 なにもせずに % startx すると入力を受け付けず固まります。 以下設定します
(1)初期設定
まず、X.OrgのディストリビューションをってFreeBSD11.2R ではディストリビューションにXorgが無い......orz。
仕方ないので packageから xorg を入れます。
FreeBSD 10.0R からパッケージ管理システムが pkg になりました。まずは、パッケージをすべて更新します
# pkg upgrade -f
つづいて、xorg をインストールします
# pkg install xorg hal dbus
(2)rc.conf の設定
次の行を/etc/rc.confに追加してシステム起動時に起動するように設定します。
mousedが動いていれば止めます。設定完了すれば reboot してください。
hald_enable="YES"
dbus_enable="YES"
#moused_enable="YES" ←mousedの行があればコメントアウトする
(※) Virtualboxの方は、ここでリンク先のguest addition のインストールをして(4)まで飛ばしてください
(3)xorg.confの設定
最近のFreeBSDでは、Xorg -configure での設定ファイル作成は不要です
%startxで とりあえず twm が立ち上がります。
(4) デスクトップ環境の導入
この状態では使いづらいのでデスクトップ環境 ( MATE ) を入れます。
① 事前準備として、GUI ログイン画面がうまく動かず、ハマル可能性を考慮し、 sshd を起動し
リモートログインできるよう設定しておいてください。 通常は初期からそう設定されているか
とは思います。 まだの方は rc.confに以下追加して reboot
sshd_enable="YES"
② package から mate と slim を入れます。
# pkg install mate slim
③ /etc/rc.confに以下の行も追加
polkitd_enable="YES"
avahi_daemon_enable="YES"
avahi_dnsconfd_enable="YES"
slim_enable="YES"
④ 一般ユーザーでもシャットダウン等出来るように polkitd を設定
/usr/local/etc/PolicyKit/PolicyKit.confをエディタで開いて、
<match user="root|ichmy"> ← ここのrootを"root|(追加するユーザー名)"と書き換える
<return result="yes"/>
</match>
⑤ /etc/fstabファイルを開いて、DVD/CDドライブ等のリムーバブルメディアの記載があればコメントアウト
さらに以下のようにprocfs、 dfescfsを追加します。
#/dev/acd0 /cdrom cd9660 ro,noauto 0 0 ← コメントアウト
proc /proc procfs rw 0 0 ← 追加
fdesc /dev/fd fdescfs rw 0 0 ← 追加
⑥ 各ユーザーのホームディレクトリの .xinitrcファイルを以下のように設定
#!/bin/sh
# execute mate
exec mate-session
⑦ reboot すれば、次回から GUI ログインになります。
(5) 日本語対応
① 日本語フォントを導入します
package から お好みで
# pkg install ja-font-std ja-font-vlgothic ja-font-takao
② 日本語入力環境 を導入します
# pkg install ja-ibus-skk
③ 各ユーザーのホームディレクトリの .xinitrcファイルを以下のように設定
#!/bin/sh
# set locale
export LC_ALL=ja_JP.UTF-8
export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
export LANG=ja_JP.UTF-8
# set input method
export XIM=ibus
export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=ibus
export XIM_PROGRAM="ibus-daemon"
export XIM_ARGS="-r --daemonize --xim"
# execute mate
exec mate-session
④ ついでなので、ブラウザ(firefox) も導入
# pkg install firefox
(6) 参考にさせていただいたサイト
小飼弾 様ブログ 404 Blog Not Found、 を参考にさせていただきました。
ichmy本家サイト
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