FreeBSDで遊ぼうのこーな
0.目次
3.FreeBSD13.1RにおけるX.Orgの設定について
1.このこーなーの概要
2022年5月17日にFreeBSDの新Ver 13.1Rがリリースされました。
これを記念し、各種仮想化ソフト上で FreeBSD13.1R のインストール記事を書こうと思います。
いまのところ筆者の環境でのFreeBSD の確認状況は
仮想化ソフト | Addin | 状況 |
---|---|---|
Vmware | ○ | 非ネット共有フォルダに失敗 |
VirtualBOX | UEFI時、Xorgに失敗、BIOS時は問題無 | |
Hyper-V | Xorgにてマウスやキーボードが動かず | |
QEMU | × | アクセレータ、音出しは失敗、USBパススルーは未成功 |
2.FreeBSD とは
(0)はじめに
FreeBSD は、かつてカリフォルニア大学バークレー校で開発されていたBSD の子孫となるOSのひとつです
本項執筆時点での最新版は 13.1R で、インストールCDはここから入手できます
(1) インストール確認の概況
仮想環境でのFreeBSDですが、VirtualPCで 8.1R 以降のバージョンが動作しないもの、他はOS単体は問題なく立ち上がります。
サーバーとして使うには以上で話が終わりなのですが、デスクトップ環境で 遊ぶためには、
どの仮想化ソフトも X.Org に少しコツが要りますので、後ほど説明します
3.FreeBSD13.1R におけるX.Orgの設定について
仮想化ソフトの問題ではありませんが、X.Orgが新しくなり、 FreeBSD7.1以前 ( X.Org 7.3以前 )のやり方では動きません。 なにもせずに % startx すると入力を受け付けず固まります。 以下設定します
(1)初期設定
まず、X.OrgのディストリビューションをってFreeBSD13.1R ではディストリビューションにXorgが無い......orz。
仕方ないので packageから xorg を入れます。
FreeBSD 10.0R からパッケージ管理システムが pkg になりました。まずは、パッケージをすべて更新します
# pkg upgrade -f
(※) Virtualboxの方は、ここでリンク先guest addition のインストールをして(2)にお進みください
(※) Vmwareの方は、ここでリンク先VMware-tools のインストールをして(2)にお進みください
(2)Xorgの導入
つづいて、xorg をインストールします
# pkg install xorg
(3)xorg.confの設定は、とりあえず不要です
最近のFreeBSDでは、Xorg -configure での設定ファイル作成は不要です
%startxで とりあえず twm が立ち上がります。
xorg.confは後で日本語対応の時などに必要になります。後の節で説明します
(4) デスクトップ環境の導入
この状態では使いづらいのでデスクトップ環境 ( XFCE ) を入れます。
① 事前準備として、GUI ログイン画面がうまく動かず、ハマル可能性を考慮し、 sshd を起動し
リモートログインできるよう設定しておいてください。 通常は初期からそう設定されているか
とは思います。 まだの方は rc.confに以下追加して reboot
sshd_enable="YES"
② package から xfce を入れます。
# pkg install xfce
③ /etc/rc.confに以下の行も追加
dbus_enable="YES"
polkitd_enable="YES"
④ 各ユーザーのホームディレクトリの .xinitrcファイルを以下のように設定
. /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc
⑤ reboot すれば、次回より$ startx で XFCEが立ち上がります
⑥ 続いてGUIログイン化します
# pkg install slim
/etc/rc.confに以下の行も追加
slim_enable="YES"
(5) 日本語対応
① 日本語フォントを導入します
package から お好みで
# pkg install ja-font-std ja-font-vlgothic ja-font-takao
② 日本語入力環境 を導入します
# pkg install ja-fcitx-mozc
③ 各ユーザーのホームディレクトリの .xinitrcファイルを以下のように設定
#!/bin/sh
# set locale
export LC_ALL=ja_JP.UTF-8
export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
export LANG=ja_JP.UTF-8
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=fcitx
/usr/local/bin/mozc start
fcitx -r -d
#
setxkbmap -layout jp
#
. /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc
④ ついでなので、ブラウザ(firefox) も導入
# pkg install firefox
4.各ガジェットでのFreeBSDについて
本サイトのガジェットで遊ぼうのこーなーでは、各種ガジェットでもFreeBSDを動作させています
こちらも、よければ遊びに来てください
(1) aarch64(64bit版)対応各ボード
(2) armv7(32bit版)対応各ボード
(参考) 現Verでの動作に失敗したものの、過去Verでは動作したもの
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