NetBSD 9.3 で遊ぼう(Pine64編)

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5.6.11.NetBSD 9.3 で遊ぼう(Pine64編)
5.6.Pine64 で遊ぼうのこーな

5.6.11.NetBSD 9.3 で遊ぼう(Pine64編)

(0) はじめに

2022年8月6日にNetBSDの新Ver 9.3がリリースされました。

これを記念し、NetBSD 9.3 (ARM版) をインストールします。 ちなみに元ネタはNetBSD 公式です。


(1) 用意するもの

母艦パソコンはBSDでなくても、通常のLinuxでも可 (筆者はVMware上Ubuntuで用意)


(2) 母艦の準備

母艦は、SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンで以下解説します

筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替え下さい


(3) 母艦での作業

① 中身が丸ごと消えてもいいカードを用意し、アダプタに接続

  次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。

② 適当な作業ディレクトリに移動し、上記イメージを格納したのち、以下のコマンドを実行してください

 (イメージ取得)
 $ wget https://nycdn.netbsd.org/pub/arm/NetBSD-9.3-release/NetBSD-9-aarch64--pine64.img.gz
(チェックサム確認)
 $ sha256sum NetBSD-9-aarch64--pine64.img.gz
 d7997ab2bf2751951741c79354eb7b88e991b2a8869144c0b25212f8996fdb07 NetBSD-9-aarch64--pine64.img.gz
  (イメージ展開)
 $ gunzip NetBSD-9-aarch64--pine64.img.gz
  (SDへの書込)
 $ sudo dd if=NetBSD-9-aarch64--pine64.img of=/dev/sdb bs=1M
 $ sudo sync

※ pine64-LTSや、pineH64などほかの機種はファイルが異なるので注意

③ 次の章でSSHでログインするユーザー名を以下設定します

以下のようにして、SDカード先頭のMS-DOSパーティションをマウント

 # mount -t msdos /dev/sdb1 /mnt

その中に「creds.txt」というファイルを作成し、以下の内容で書き込みます

 useradd user password

ここで、「user」を皆さんのユーザー名に、「password」をパスワードに置き換えてください


(4) Pine64 起動

上記で作成したカードをPine64にセットし、電源をつなげばPine64 が起動します。

初期起動時にルートの容量をSDカード最大まで広げるのにかなりの時間を要します。気長にお待ちください

ssh でログインできますので、DHCPから払い出されているIPアドレスを推定してsshしてください

sshはrootでは入れませんので、先ほどcreds.txtで指定したユーザー名で入ります


(5) パッケージシステムの導入

パッケージシステムを導入するには、以下(rootで)実施

 # PKG_PATH="http://cdn.NetBSD.org/pub/pkgsrc/packages/NetBSD/$(uname -p)/$(uname -r|cut -f '1 2' -d.)/All/"
 # export PKG_PATH
 # pkg_add pkgin

これで、通常のamd64でのNetBSDと同様のパッケージが使えます

パッケージシステムのアップデートもやっておきます

 # pkgin update
 # pkgin upgrade 

(6) デスクトップで遊ぶには

① Xwindow を走らすには

  追加で何も設定しなくても、現時点でも$ startx で twm が立ち上がります。

② デスクトップ環境の導入

  この状態では使いづらいので、 本家マニュアルを参考に デスクトップ環境 ( Xfce ) を入れます。

  パッケージを最新にしたのち、xfce4のパッケージを入れます

 # pkgin install xfce4 fam

  各デーモン起動ファイルを作成

 # cp /usr/pkg/share/examples/rc.d/famd /etc/rc.d
 # cp /usr/pkg/share/examples/rc.d/dbus /etc/rc.d 

  /etc/rc.conf に各デーモン起動指示の行を追加してください

 rpcbind=YES
 famd=YES
 dbus=YES

  各デーモンを起動してください

 # /etc/rc.d/rpcbind start
 # /etc/rc.d/famd start
 # /etc/rc.d/dbus start

  X設定ファイルを作成してください

  まず、ひな形のファイルを自分のホームディレクトリにコピーしてきて

 $ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc

  後ろの2行、uxterm と ctwm の行を消し、替りに、xfce4-session と書いてくだ>さい

  $ startx で、xfce4 が起動するようになります

③ 日本語フォントを適当に導入

  筆者は以下導入しましたが、お好みで

 # pkgin install ipafont ipaexfont ja-sazanami-ttf vlgothic-ttf

④ ブラウザを導入し、日本語化

  とりあえずfirefoxと、そのランゲージパックを導入

 # pkgin install firefox firefox-l10n



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